JCRファーマ様は、希少疾病に特化したバイオ医薬品や再生医療等製品の研究開発と製造販売を行う製薬会社で、全国約20箇所に拠点を持ち、研究開発と製造販売を行っています。同社は印刷の利便性向上と管理業務の効率化のために、「RICOH
カンタンセキュアプリントfor Cloud」を導入して活用されています。同社の印刷環境の改善について、JCRファーマ株式会社 管理本部 情報システム部 課長の土井康司様と上吹越(かみひごし)健太様に伺います。
JCRファーマ様は、業務拡大に伴いオフィスや工場などの拠点数が毎年増加し、印刷環境の改善が課題となりました。
同社管理本部 情報システム部
課長の土井康司様は、「拠点数は国内で20弱、グローバルを含めて25ほどになります。昨年度、一昨年度と新しい製造拠点ができ、今も新しい拠点を作っている最中です。情報システム部では、契約社員や派遣社員も含め1,000名近くの印刷環境を管理しています。RICOH
カンタンセキュアプリント for
Cloudを導入するまでは、複数のメーカーのプリンターや複合機を使っていたのでプリンタードライバーも100以上あり、管理も大変でした。人事異動で社員が新しいプリンターを利用する際は、個々のパソコンへのプリンタードライバーのインストールが必要でした。今ではWeb会議を十分に使えるようになりましたが、当時は対面の会議が多く、印刷した資料が必要な場面もありました。ところが、社内の別室や出先の拠点で印刷したくても持参のパソコンにドライバーが無く、プリンターが使えない、という声が多くありました。どうしても印刷したいという場合はリモート接続を行い、遠隔でドライバーをインストールしました。これらの対応にも時間がかかっていました」と、プリンターの管理に多くの労力と
時間を費やされたことを思い返されます。
印刷時のセキュリティの課題について、「大量の印刷では、印刷がすべて終わってから印刷物を取りに行くことがあるため、印刷中にほかの社員に中身を見られてしまう恐れがありました。重役会議のような重要度の高い機密文書の取り扱いでもリスクを認識していましたし、業務の割り込みによる印刷物の取り忘れもありました」(土井様)
こうした印刷時のリスクや課題改善を検討された結果、RICOH
カンタンセキュアプリント for Cloudの導入に至りました。
情報システム部の上吹越健太様は、「導入後、新しい拠点へ人事異動した社員からプリンタードライバーへの質問がきました。リコーのプリンターに対応していたので、従来通りに社員証をタッチすれば印刷できることを説明したところ、とても喜んでもらえて、問い合わせへの対応も5分以内に終わるようになりました。社員証のタッチだけで印刷できますし、ユーザーフレンドリーな仕組みなので、使い方の説明に時間を取られなくなりました」と、利便性の向上を実感されています。RICOH
カンタンセキュアプリント for Cloudは、クラウド経由での印刷指示のため、利用者はプリンタードライバーや出力先を意識する必要がなくなりました。
「弊社ではRICOH カンタンセキュアプリントfor CloudをMicrosoft Entra
IDと連携させて、社員証を登録すれば印刷に使えるようにしています。連携の設定は30分もかからずにできました。人事異動時のメンテナンスの時間も短くなって、楽になりました」(上吹越様)
「社員証を複合機にタッチしないと印刷されないため、その場から離れなければ印刷物も残りませんし、ログも残されているので、取り残しの処理もしやすくなりました。管理画面もわかりやすく、問い合わせがあれば、電話をつないだまま簡単な操作で確認できます」(上吹越様)
「RICOH カンタンセキュアプリント for
Cloudのレポート機能に機材の一覧表示があり、機材のシリアルナンバーも含めてすべてのデータをまとめて取れるため、台帳と突き合せるだけで管理ができます。便利に使っている機能の1つです」(上吹越様)
「今後の展開としては、Microsoft 365サービスと連動させて、複合機でスキャンしたデータをOne
Driveに保存するような運用を検討しています。デジタルとデータを活用した業務変革やイノベーションの創出を実現するために、RICOH カンタンセキュアプリント for
Cloudの活用による管理業務の負荷軽減は大きいことだと思います。今後も業務改善を図っていきたいと考えています」(土井様)
希少疾病に特化した事業を展開する製薬会社で、独自の「研究開発力」と「モノづくり力」を結集して高品質なバイオ医薬品、再生医療等製品を提供。「医薬品を通して人々の健康に貢献する」を企業理念として、独自のバイオ技術、細胞治療、再生医療技術を強みとした革新的な新薬の創製によるグローバル展開に挑戦している。