Change Country/Area 日本 - ソリューション・商品サイト

お客様導入事例 株式会社昭立造園 様 「できるかも」が始まりだった、一人の挑戦から広がった社内DX
50年続く業務ルールにもフィットするRICOH kintone plusで始めるデジタル化

造園工事業を営む株式会社昭立造園様では、RICOH kintone plusを活用し、長年の業務ルールに合ったアプリを担当者が次々と内製。現場にフィットする柔軟なアプリで社内DXが加速、全社の意識変革へとつながった。

株式会社昭立造園
代表取締役社長 阿部晋也様
株式会社昭立造園 バックオフィス 上野美樹 様(左)
株式会社昭立造園 総務部 堀籠理子 様(右)

50年の歴史を持つ、東京・多摩地区で最大規模を誇る造園会社

東京都昭島市に本社を置き、2024年には設立50周年を迎えた昭立造園様。創業時より「職人が会社の基盤」という考えのもと、公共事業などの造園工事を軸に、個人宅のエクステリアまわりの施工や自動車事故発生現場の復旧工事を行う保険工事を手掛けています。顧客の9割を官庁や大手ゼネコンが占め、国立競技場などの建設にも携わっています。同社の大きな特徴として挙げられるのが、職人を直接雇用していることです。長年のキャリアをもつ直営の職人を数多く有することが強みとなっています。

お困りごとと解決

お困りごと

  1. 社内外の業務が紙とExcelに大きく依存し、工数の負荷やミスの多発が課題となっていた
  2. 長い社歴の中で培われた独自の業務ルールと、パッケージシステムとの整合性が悪く、システム化が難しかった
  3. コロナ禍により、リモートワークや業務のデジタル化に迫られた

解決

  1. RICOH kintone plusの導入により、業務のデジタル化、ペーパーレス化が可能となった
  2. 既存業務のルールに合わせたアプリ開発が社内で可能となり、混乱を招くことなく業務のデジタル化がスムーズに進んだ
  3. 社員へのPC導入と共にRICOH kintone plusによる業務デジタル化を進めたことで、会社全体での業務効率化を一気に図ることができた

RICOH kintone plusとkrewSheetの組み合わせにより従来のやり方、見え方を踏襲できたことで、現場も経営層も納得して導入を進めることができました。

背景と課題

紙とExcelベースの業務
工数と正確さが課題になっていた

造園工事を中心とする同社では、工事の指示書や作業日報、元請けからの書類など、あらゆる業務において紙が使われていました。一方、業務管理にはExcelが使われていましたが、1つのExcelファイルにさまざまな現場の管理情報がまとめられている状況でした。
各現場の代理人(現場監督)は帰社後に手書きの日報をExcelへ転記しており、共有ファイルの使用順番待ちや入力ミスにより残業が常態化していました。また、工事番号の手書き管理による属人化やミスも課題でした。
以前からデジタル化の検討はありましたが、「Excelで十分」との意識や現場のIT抵抗感から進んでいませんでした。しかし、コロナ禍でリモート対応が求められたことで状況が変化。ノートPCやクラウド環境の整備が進み、デジタル化への意識が高まっていきました。

導入の経緯

クラウド型業務管理システムを検討するも
既存の業務ルールに合わず導入を断念

当初は建設業向けクラウドサービスの導入を検討しましたが、高価な割には同社の仕組みには合わないと、導入を見合わせました。その背景にあったのが50年の歴史の積み重ねでした。さまざまな試行錯誤を重ねながら確立してきた業務上のルールが、既存のパッケージ製品とは合わないとの判断でした。
そこで、柔軟にアプリを内製できるRICOH kintone plusでの導入へと方向転換しました。以前の職場でkintone®の利用経験があった総務部の堀籠理子様が中心となり、まずはパソコン管理アプリを試験導入。社内からの反発もなく、正式導入後は社員管理、本丸の業務管理へと展開を進めていきました。業務管理アプリが役員からも評価され、社長の「一気に行こう」の号令でDXが加速しました。

導入の効果

現場からの入力が可能となり帰社が不要に
入力データの精度も向上

業務管理アプリによってこれまで手書きだった作業日報はスマホから直接入力可能となり、帰社不要に。代理人による転記作業もなくなり、Excelの入力待ちによる残業が解消。集計も自動化され、正確なデータの蓄積が可能になりました。
「バックオフィス」という肩書で広報や採用、社長秘書的な業務まで幅広く担当している上野美樹様は「社員が着る制服をデザインしていますが、この発注・支給管理用としてRICOH kintone plusでアプリを作りました。以前はパソコンを使う仕事ではなかったのですが、簡単な操作でアプリを作ることができるので、今では自分でアプリを作るようにしています」と語ります。

社内業務のRICOH kintone plus導入には、プラグインのkrewSheetが大きな役割を果たしたと堀籠様は語ります。「社員名簿や支払精算管理の表を表示するために、 RICOH kintone plusだけでは従来のExcelのような形式で見ることができませんでした。krewSheetを導入したことで従来通りの見え方が可能となり、現場も経営層も納得してくれたことは大きなポイントでした」。

デジタルネイティブ世代が社内DXを後押し

社内DXに伴い、「特に若手社員が積極的にデジタル化を後押ししてくれています。彼らは紙ベースの仕事にモヤモヤしたものを抱えていたらしく、作業日報がスマホで入力できるようになって、非常に喜んでいるようです。年長職人のサポートを担う姿も見られるようになりました」(堀籠様)。

今後の展望

会社をより良くするためにDXを推進

DX推進の大きな原動力となったのは社長をはじめとする経営層の強い意志と熱い想いにありました。「社長は『楽をするためのDXではない、会社をより良くするためのDX』だと常々社員に伝えています」(堀籠様)。
一方で、デジタル化による業務効率化は道半ばだともいいます。例えば入札対応業務では「官公庁からは入札の内訳資料がPDFで配布されるため、いちいちExcelの表に変換したうえで金額を記入する必要があります。今後は、PDFで配布される入札資料をRICOH kintone plus の『AI入力アシスタント機能』を使って入力作業を減らし、AIの活用で業務効率化を図って行きたいと考えています」(上野様)。

最後に堀籠様は「リコージャパンには、 RICOH kintone plusをはじめとして、当社のデジタル化をさまざまな形で支援いただいています。長年の付き合いを通して当社のことを深く理解いただいているからこそ、相談もしやすく、常に的確な提案をいただけるという信頼感もあります。当社が目指す『楽に』『楽しく』働く環境を作るために、今後もぜひ継続的な支援を期待しています」と語ってくださいました。

支払精算管理アプリ
krewSheetによるExcel形式の表示

お客様プロフィールと導入ソリューション

企業情報

お客様名称

株式会社昭立造園 様

URL 株式会社昭立造園
所在地 東京都昭島市緑町3-19-23
事業内容
  • 公園、緑道、一般道路緑化
  • その他、公共緑化の施工、管理
  • 個人住宅外構造園工事の設計、施工、管理
  • 緑化に関するコンサルタント業務
  • 自動車物損事故の復旧作業
従業員数 81名(2025年8月1日現在 グループ会社含む)

導入製品

  • 本ページに掲載されている情報は、2025年9月現在のものです。

ダウンロード

この事例を印刷用にダウンロードしてご利用いただけます。

お問い合わせ

RICOH kintone plusに関するご質問・お問い合わせはこちらから受け付けています。お気軽にご相談ください。

PAGE TOP