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働きやすい職場とは?従業員満足度を高める働きやすい職場環境を作るためのポイント

近年、「働きやすい職場」という言葉をよく耳にするようになりました。少子高齢化による深刻な人手不足に対応するために、長時間労働を是正し、多様な働き方を推進する働き方改革が進められる中、働きやすい職場づくりは合わせて進めることで、潮流に沿うことができます。
今回は、働きやすい職場の定義から働きやすい職場環境を作るメリットやポイント、働きやすい職場を実現する具体的な制度・働き方、企業規模別の働きやすい職場の例、企業の成功事例などを解説します。

働きやすい職場とは?

働きやすい職場とは、従業員がパフォーマンス高く、健康で身体的かつ心理的にも安全に働ける職場を意味します。
特に部門部署間のコミュニケーションがスムーズで、風通しの良い環境であることも重要視されています。
主に制度・環境面と、自己効力感や心理的安全性などのメンタル面の両面が満たされている必要があります。

制度・環境面:自分に合ったワークスタイルや評価制度、福利厚生など
メンタル面:自分の意見や希望が受け入れられる、仕事の意義の説明がある、相談しやすいなど

働きやすい職場が求められる背景

働きやすい職場が求められている背景として、人手不足を補うための多様な考えを持つ従業員の活躍を推進する必要性が挙げられます。

また採用競争が激化する中、働きやすい職場により多くの優秀な人材を引き寄せ、離職率を低下させる必要性があることも背景となっています。

働きやすい職場を作るメリット

働きやすい職場を作るメリットとして、次のことが挙げられます。

作業効率・生産性が向上する

風通しがよく個々の従業員のライフスタイルに最適化された働きやすい職場は、作業効率を高めることから、生産性向上につながります。何より仕事がしやすい環境は会社の業績につながる行動を促進します。

コミュニケーション向上

単純に「話しかけやすい」環境が作られることで縦や横のつながりが強まり、コミュニケーションが向上します。仕事の相談も活発に行われれば生産性向上にもつながります。

従業員満足度、エンゲージメント向上

従業員満足度は、仕事内容や労働環境、人間関係、評価制度、給与、福利厚生などあらゆる項目を総合した満足度を測る指標です。また従業員エンゲージメントは、仕事や会社に自ら熱意を持って貢献したいと思う意欲や度合いです。
環境面とメンタル面の働きやすさは、これら両方を向上させます。

利便性向上

ICTやIoT*などの技術を取り入れ、働く環境を整えることで出社が不要になったり、働く場所が選択しやすくなったりすることで従業員の利便性が高まります。

  • *
    Internet of Things の略称

企業のブランド戦略

働きやすい職場であることが対外的に知れ渡れば、企業イメージが向上することで、ブランド戦略にも寄与します。特に採用面で多くの人材を惹きつける要因となるでしょう。

働きやすい職場環境を作るポイント

働きやすい職場環境を作るポイントをご紹介します。

オフィスやリモートワーク環境の現状課題分析

従業員が働いているオフィスや在宅などでの働き方の現場課題を調査しましょう。労働実態を把握するには、勤怠データを確認するほか、規則の範囲外で時間外労働を行っている場合もあるため、正確に把握することが大切です。

従業員の声を取り入れる

客観的なデータだけでなく、従業員に直接ヒアリングしたり、アンケートを実施したりして生の声を取り入れるのもおすすめです。

コミュニケーションの垣根を環境面から超える

上司や部下、同僚との縦横のつながりはもちろん、部署間や関係各社、委託先、取引先とも円滑なコミュニケーションが重要です。ICT環境を整えることで、これらの壁を乗り越えることができます。

  • 部署の垣根を超えて誰もが利用できる、オープンキッチンや軽食、話題のきっかけになるデジタルサイネージでの情報掲示を備えたコミュニケーションルームの設置
  • デジタルの手書きも可能なインタラクティブホワイトボード(電子黒板)を備えたコラボレーションスペースの設置

ウェルビーイング*向上を目指した環境づくり

身体的・精神的・社会的に良い状態であることを示すウェルビーイングの向上を目指す環境づくりは、従業員本人はもちろん、企業にとっても、長期的に生産性向上や企業成長につながる有意義な取り組みです。例えば、休憩やトレーニングが自由に行えるトレーニングエリアなどをオフィスに作ることで、従業員のリラックスや軽く体を動かすことによる積極的休養を促します。

  • *
    ウェルビーイング:身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念。

働きやすさから生まれる「従業員満足度」と「従業員エンゲージメント」

働きやすい環境では従業員満足度と従業員エンゲージメントが高まる傾向にあります。

従業員満足度とは?

従業員満足度とは、従業員が会社で働く上で職場環境やマネジメント、福利厚生などの満足度を測る指標です。従業員満足度が高まることで、生産性の向上や人材定着、顧客サービスへの良き影響から顧客満足度向上が期待できます。

働きやすさとの関係

従業員が「働きやすい」と感じる条件は、心身ともに健康で快適に働けることにあります。従業員満足度が高いということは、それだけ働きやすい職場であると言っても過言ではありません。満足度と働きやすさは直結しているといえます。

従業員エンゲージメントとは?

従業員エンゲージメントとは、従業員が会社や仕事に対して抱く愛着心や帰属意識を指します。エンゲージメントは「契約」「婚約」などの意味があり、組織と従業員との関係性を意味します。従業員エンゲージメントの高い従業員は、企業の理念やビジョンに共感しており、組織目標の達成のために働きます。

働きやすさとの関係

働きやすさが高まれば、従業員エンゲージメントに良い影響をもたらすといえます。実際、エンゲージメントの高い従業員のいる企業では、職場環境を改善し、働きやすさを高める施策を行っています。

働きやすい職場を実現する具体的な制度・働き方

働きやすい職場を実現する具体的な制度・働き方を見ていきましょう。

360度評価、目標管理制度など

人事評価は働く上での基準となることから、評価制度の見直しや新設により、働きやすさを向上させることができます。

例えばこれまで上司や上長からの評価のみだったところ、同僚や他部署、部下など多方面からの評価を取り入れる「360度評価」の導入で評価への納得感を高めたり、上司と部下が面談しながら組織と従業員の目標をすり合わせて管理する「目標管理制度」の導入により、組織貢献意欲やキャリア形成につなげることも有効です。

メンター制度

マネジメントは働きやすい職場に大きな影響を及ぼすため、上司だけでなく、先輩社員によるメンター制度を取り入れるのも一案です。上司には言いにくい不安や悩みを話せるメンターの存在は、定着率向上やコミュニケーション活性化に役立つでしょう。

法定外福利厚生の充実

健康保険などの法定福利厚生だけでなく、法定外の福利厚生を充実させることで、他社との差別化につながり、働きやすいと感じやすくなります。通勤手当や社員食堂などの一般的なものに加えて、自己啓発のための費用補助やフィットネスクラブやレクリエーション施設利用の割引制度などにより、ワークライフバランスの確保にもつながります。

リモートワークの導入

仕事と子育てや介護などとの両立にも有効なリモートワークの導入は働きやすい環境づくりに役立ちます。業務や状況に応じて選択できる環境を提供することがポイントです。

「心理的安全性」とコミュニケーションのポイント

働きやすい環境において、心理的安全性が欠かせません。

心理的安全性とは?

心理的安全性とは、社内において従業員が自分の気持ちを率直に話せるかどうかの度合いのことです。近年、性別や年齢、国籍問わず多様な人材が共に働く中で、重視されている考え方です。

心理的安全性の高い職場は働きやすさにつながるため、多くの組織で向上に取り組まれています。

コミュニケーションのポイント

心理的安全性を高めるためのコミュニケーションのポイントをご紹介します。

発言を否定せず受け入れる社内風土

会議や普段の打ち合わせなどの際に、誰もが自由に発言できるよう、発言を否定せず受け入れる社内風土づくりが大前提となります。

1on1*ミーティングによる傾聴

上司やチームリーダーによる1対1のミーティングを定期的に実施し、普段言いづらいことを傾聴する取り組みも有効です。

  • *
    1on1:メンバー主体による社員間のコミュニケーション方法のひとつ。

オープンクエスチョンで発言を促す

普段の何気ない質問でも、「そう思いませんか?」などの「はい/いいえ」でしか答えられない質問ばかりではなく、意識的に相手の感情や意図を引き出すオープンクエスチョンを投げかけるのも一案です。例えば「なぜそう考えたのですか?」などが相当します。

企業規模別の働きやすい職場の例

働きやすい職場は、実際、どのように作られているのでしょうか。企業規模別に実践例をご紹介します。

大規模

ある海外の大手IT企業は、世代問わず気軽にコミュニケーションをとれるよう、オープンコミュニケーションを心掛けています。例えば年齢は違っても、同じ誕生月の従業員を集めてバースデーランチ会を開催し、バースデーケーキやケータリング食を囲み、交流しています。

中規模

ある海外の中規模IT企業は、社内の従業員同士が互いに高め合う文化を作っており、心理的安全性を高めています。フィードバックの履歴を残し、会社のパーパス策定に至るまで従業員のフィードバックが反映されています。

小規模

ある日本の製造業は、残業時間が多いことが課題でしたが、従業員のスキルアップに投資することで残業削減につなげ、働きやすさを向上させました。

働きやすい職場を実現した企業の成功事例

実際に働きやすい職場を実現した企業の成功事例をご紹介します。

仕事と育児の両立しやすい環境整備

ある不動産業は、働きやすい環境づくりの一環としてインフラ整備に取り組んでおり、フレックスタイムの導入や半日休暇の取得制度を取り入れています。家庭で育児や介護などに取り組む従業員が仕事と両立が図りやすいようにしています。
育児休暇取得の従業員は、100%職場復帰を果たしており、まさに育児中でも働きやすいことを証明しています。

女性のキャリア断念を在宅勤務で予防

あるサービス業は、創業時から全従業員の在宅勤務を実践しています。特に女性社員が多いため、育児などと両立しやすさを促進。出産や育児を理由に離職する率が減り、女性が自身のキャリアを断念することを予防しています。

スキルアップの福利厚生を提供

ある総合商社は、独自の福利厚生制度として、社内図書館に所蔵されている読んだ本の感想文を社内に一斉送信することで1,000円を支給する制度を設けています。これにより従業員のスキルアップに役立てられています。
またDX推進のために有料アプリの利用料を月に1,000円まで補助する制度も用意しており、従業員のデジタルリテラシー向上を奨励しています。

まとめ

働きやすい職場は、近年の柔軟かつ多様な働き方を実現するのと同時に進めるべき重要な取り組みです。働きやすい職場を整えることは、企業にとって生産性向上および採用面の強化などメリットが多くあります。ぜひポイントを押さえて取り組みましょう。

リコージャパンでは多様化する経営環境に合わせ、デジタルサービスとワークプレイスを組み合わせた「RICOH Smart Huddle」のコンセプトのもと、働き方のリニューアルをサポートし、お客様のご支援をいたします。
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